悲しいパンダ

神戸の王子動物園には中国から10年の契約で借り受けたオスとメスのパンダがいる。その契約が切れる今年、5年の契約延長が決まった。
動物園としては借り受けている間になんとしてでも2世の誕生を実現させたかったらしい。
オスのコウコウとメスのタンタンのお見合いをさせるが、どうにもこうにも相性が悪かったらしく自然妊娠は諦めて人工授精を何度も試みている。
その度に2頭は麻酔をかけられ苦痛を強いられたのだが、1度は出産にこぎつけた。

無事出産したタンタンは赤ちゃんを大切に育てようとするのだが、その甲斐なく4日目に死んでしまった。赤ちゃんパンダの生存率というのはとっても低いらしい。
動物園の方たちの落胆も大きかったが、きっとタンタン自身も悲しく辛かっただろうと思う。

だが、人間側は決して諦めない。また人工授精を試みる。
結果、妊娠したような兆候を見せるタンタンに、今度こそ成功させたいと動物園の方たちも意気込むのだが、それは実は偽妊娠であった。
想像妊娠と言うのだろうか・・・赤ちゃんが欲しいという思いが強く、妊娠と同じような兆候が現れるのである。
タンタンはエサとして与えられた竹をまるで赤ちゃんを抱くように優しく抱き、なめる。
その姿がかわいそうでならなかった。

ドキュメンタリー番組はそこで終わったのだが、きっと動物園側はまだまだ諦めることなく2世誕生の実現に向けて策を練ったのであろう。
昨日、またコウコウから精子を採取するべく麻酔をかけたが、それが原因でコウコウは死んでしまった。

絶滅危惧種であるパンダの種の保存、これはとても意義のあることだとは分かっているが野生なら経験することのない麻酔で死んでしまったコウコウは悲し過ぎる。

残されたタンタンはどうなるのだろうか?
まだ凍結保存したコウコウの精子が残っているとするならば、再びそれを使って人工授精するのだろうか。

もうやめてほしいと思うのは私だけだろうか?
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by hobomanzoku | 2010-09-10 01:03 | あれこれ
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